言葉って、難しい

言葉って、難しい。

あれは、学生の頃。
何気なく口をついて出た言葉で
相手を斬ってしまい
関係が崩れ
駄目にしてしまった縁が幾つかある。

すぐに気付けば
「ごめん、そういう意味じゃなくて」
と訂正できる。

気付かなければ、気付かないまま
何故、去って行ったんだろう？相手にも、事情があろう。
くらいに思って忘れるだろう。



未だに同じことを繰り返して、進歩が無い。

くるみは、自分の発する物事に鈍感で
そのくせ、相手の表情、態度の変化には敏感なのだ。

訂正するには遅すぎる頃
相手を斬ってしまったことに気付く。

大人になると、大人の対応というものがあるから
そんなに簡単に関係を絶つことは無い。
けれども、微妙に不穏な空気が流れ
「？」と思う。

そして、もう、そんなこと蒸し返せないくらい
過ぎてしまった頃、気付く。
「しまった、あれだ！」って。

今日も、そんなことがあった。

信頼しあうまで、一歩ずつ段階を経て
少しずつ関係を深めていく

けれども、信頼関係を壊すのは
ほんとうに簡単だ。

そして、大人になると
「信頼してないよ」という心中を
隠すことも簡単にやってのける。
信頼回復のきっかけすら掴めなくなってしまう。

言葉は使い方を間違うと
鋭い刃物になる。
一度口から出してしまった言葉は
どんなに訂正しようとも
相手の胸に突き刺さったら最後
抜き取ることは出来ないのだ。